ムトカ建築事務所では、一緒に建築をつくり、考えていく、設計スタッフを募集します。応募される方は、メールでご連絡の上、下記宛にポートフォリオと履歴書をお送りください。後日、メールにてこちらからご連絡いたします。

村山徹+加藤亜矢子

応募書類送付先
222-0003 横浜市港北区大曽根1-5-2-34
ムトカ建築事務所 宛

問い合わせ先 info@mtka.jp

※お送りいただいたポートフォリオは原則返却いたしません。返却を希望する場合は、返信用の封筒を同封してください。

スタッフ募集

Date : 2025.6.30

ムトカ建築事務所では、学生インターンを募集します。大学の単位取得も可能です。ご希望の方は下記までご連絡ください。

問い合わせ先 info@mtka.jp

インターン募集

Date : 2025.6.30

デザインワークショップを企画しました。これまで当事者でありながら自分でもちゃんと理解できていなかった決定ルールのオーバードライブを、他者ならびにアブダクションをキーワードに解き明かそうとする4日間の短期集中型デザインワークショップです。講師として、ASのパートナーである品川雅俊さん、若手建築家の板坂留五さん、ムトカの村山と、決定ルールのオーバードライブをよく知る(?)3人が努めます。B3以上の建築系学生であればどなたでも参加できます。みなさま奮ってご参加ください!

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他者からカタチをつくる
Form from the other

青木淳氏の論考『決定ルール、あるいはそのオーバードライブ』は多くの建築家に影響を与えました。カタチをつくる決定ルールは無根拠でいい、人間の活動内容(=ナカミ)を根拠としてカタチを導き出すべきではないという宣言は、それまでの凝り固まった我々の設計観を自由にしてくれましたし、つくることの純粋な喜びに改めて気づかせてくれました。
そして自律した決定ルールのオーバードライブにより、つくり手は自身の想像を超えた領域に足を踏み入れられるという主張からは設計行為における創造性の源として、設計者の自己の輪郭を超えた場所にある「他者」の存在の重要性が浮かび上がってきます。
「他者からカタチをつくる」[Form from the other]は、自己の外にある他者の存在に着目した設計を実践する演習ワークショップです。ここでは設計に他者的なるものを自身の思考プロセスに導入するいくつかの具体的な手法を用いて、論理的に導かれたものではない直感的で仮説的な「創造的飛躍」(creative leap)を伴う設計を展開し、新しい建築のカタチをつくります。
ワークショップでは、まず青木氏の論考の解説や創造的飛躍の概念、そしてその認知メカニズムと深い関係をもつ「アブダクション」(abduction)の理論等に関するミニレクチャーを行います。その後、用いる設計手法ごとにグループに分かれてその具体的な内容を説明します。その後、それぞれの設計手法を用いながら各自で課題に取り組み、2回のエスキスチェックと講評会を短期集中で行います。
ワークショップの過程では3人の建築家がみなさんをサポートします。私たちもこのワークショップでどのような結果、知見が得られるのかは全くの未知数です。だからこそみなさんとともに自己の想像の及ばない新しい領域を探究したいと考えていますし、この体験を積極的に楽しみたいと思っています。

参考文献
・青木淳 : 決定ルール、あるいはそのオーバードライブ, 原っぱと遊園地 建築にとってその場の質とは何か, 王国社, pp.66-84, 2004
・米盛裕二 : アブダクション, 勁草書房, 2007

[日程]
08/22(金) ガイダンス 13:00-17:00
08/26(火) エスキス① 13:00-17:00
08/29(月) エスキス② 13:00-17:00
09/02(火) 講評会 13:00-17:00
※上記日時すべて参加が条件になります
[場所]神奈川県横浜市金沢区六浦東1-50-1
関東学院大学金沢八景キャンパス5号館301スタジオ
[講師]
品川雅俊(AS)
板坂留五(RUI architects)
村山徹(関東学院大学/ムトカ建築事務所)
[募集人数]18名 
※応募多数の場合は選考を行う可能性があります
[対象]建築系学生(B3-M2)
[参加費]無料
[応募締切]07/31(木)
※応募状況により締切を早めることがあります
[応募方法]下記からお申し込みください
https://docs.google.com/forms/d/1jPyB8g3t9IqtnbOK70FLRcyRftN7Q-A0cdCoaaAxTeE/edit
[主催]関東学院大学 建築・環境学部 建築・環境学科
[企画・運営]
村山徹(同上)
酒谷粋将(京都大学准教授・関東学院大学非常勤講師)
[協力]宮下莉子(関東学院大学大学院修士課程)

旧吉野小学校学校跡地利活用事業プロポーザルで奥村組+ムトカ建築事務所+桝谷設計の堤案が選定されました。奈良県吉野町の中心部にある廃校となった吉野小学校を交流施設兼滞在型研修施設にリノベーションする堤案です。平常時は、カフェテリア、ライブラリー、大浴場を開放して地域住民の交流が活発に行え、また、宿泊室を設けた滞在型施設として研修や観光に活用します。非常時は、地域の安全の柱として防災機能やプログラムを充実させたレジリエンスをもった施設にします。
本プロジェクトにおいて、2020年のawa臨港プロジェクトコンペで堤案した『サステイナブル・ラーニング・ハウス』の進化系として、私たちムトカがこれまで考えてきた平常時と非常時を切り分けずフェーズフリーで考えるこれからの公共施設のあるべき姿を模索します。

This is a proposal to renovate the abandoned Yoshino Elementary School in the center of Yoshino Town, Nara Prefecture, into an exchange community center and residential training facility. During normal times, the cafeteria, library, and public baths will be open to the public for active interaction among local residents, and the facility will also be used for training and tourism as a residential facility with rooms for overnight stays. During emergencies, the facility will serve as a pillar of community safety and resilience, with enhanced disaster prevention functions and programs.
In this project, as an evolution of the “Sustainable Learning House” proposed in the 2020 AWA Rinko Project Competition, we will explore the future ideal of public buildings that are phase-free and do not separate normal times from emergency times.

『中村藤吉平等院店』が新建築11月号に掲載されました。築120年の元旅館建築を地域に開かれた公園のようなの場所にリノベーションしたプロジェクトです。

『Music』が新建築住宅特集11月号に掲載されました。音楽が流れる住宅をめざしてエレメントをリズムをもって配置しました。

『中村藤吉平等院店』がグッドデザイン賞 2023 BEST 100を受賞しました。お施主さまはじめ関係者のみなさま、ありがとうございました。

『中村藤吉平等院店』が商店建築10月号に掲載されました。築120年の元旅館建築を地域に開かれた公園のようなの場所にリノベーションしたプロジェクトです。

ムトカで設計した「WOTA office project」を題材にしたドキュメントブック『Language : The documentation of WOTA office project / mtka』が販売されました。

“Language : The documentation of WOTA office project / mtka”, an documentation book about WOTA office project designed by mtka, is now available for purchase.

建築事務所mtkaによるリノベーションプロジェクトのドキュメントブック。mtkaは約70年前に建設された近代建築である旧銀行を、小規模分散型水循環システムの研究・開発を行なっているWOTA株式会社のラボ・オフィスへとリノベーションし、その過程を作家へ記録するように依頼しました。本書では、既存建築に対するmtkaのアプローチによって生まれた、特異な空間の質の正体を露わにし、後世へ引き継ぐためのドキュメントとして構成しています。

mtkaは、誰もが共有可能な15のランゲージを空間に入れ込み、受け継いでいける文脈に上書きし、動的な建築としてリノベーションを行いました。そして、日本の東北地方に根ざす「ぼろ」の手立てをリノベーションの手立てに置き換え、既存建築に含まれる文脈と、必要な機能性を担保するために加えるエレメントを結びつけました。その結果、既存建築に備わっていた空間の質/時間がオーバーラップされ、新たな表情を持った豊かな空間として生まれ変わっています。また、窓の小口には新旧の部材による時間軸のレイヤーが現れており、既存建築との新たな関係性の構築によって、ただ機能として存在していたエレメントさえも意味を持つものへと変化しています。

本書では、動的な建築へのレスポンスとして、後に改修された際に新たに情報を追加したり再編集可能な状態になるよう、ペーパーファスナーによる平綴じを選択し、本文の背には天のり加工を施しています。既存建築との「現在」の関係を紙の束としてパッケージし、建築物と時間の関係から生じるサイクルの中に、一つの定点を本という形によって提示しています。

This is a book documenting a renovation project led by architectural office mtka. mtka has renovated a modern building, which was a former bank built around 70 years ago, into a laboratory and office for WOTA Co. engaged in the development of small-scale and decentralized water recycling system. During the renovation, they asked an artist to record the process. This book is composed as a document that reveals the singular space created by mtka’s approach to an existing architecture and that transmits it to posterity.

mtka integrated to the space 15 language (method) that is sharable to anyone and updated its context to one that can be passed on and proceeded to the renovation by grasping the building as a dynamic architecture. They got inspiration from the traditional “boro (shred)” method rooted in North-East Japan for the renovation to create a link between the context of the existing building and the additional elements which ensure the necessary features. As a result, the quality and time incorporated in the existing building have been overlapped and the space reborn to something generous with a completely new expression. For example, in the edges of the windows, a time axis layer of old and new materials appears. This change of the existing functional elements to something meaningful is created by structuring a new relationship with the old building.

As a response to this dynamic architecture and to be able to add information or re-edit it if further renovation would been done in the future, this book was created by using paper fastener for the binding and pad binding for the spine. The relationship between the existing building and the “present” is packed in a bundle of paper so that, as a book, it can show a fixed point in the cycle generated from the relationship between architecture and time.

Pages: 128

Dimensions: W252×H364 (mm)

Format: Paper Fastener Binding+Pad Binding

Printing (Digital Inkjet/Jet Press): atelier gray

Binding: Suzuki Book Binding

Photography: Masafumi Tsuji

Book Design: Masayuki Makino

Printing Director: Akira Hirai (atelier gray)

Published by mtka

ムトカ建築事務所で建築デザイン、N2LANDSCAPEでランドスケープデザインを担当しました中村藤吉平等院店が京都宇治に昨年オープンしました。宇治の重要文化的景観建物である築150年の元旅館建築をフルリノベーションして、これまでの中村藤吉とは異なるセルフサービス形式のカフェに刷新しています。現行法規では建築不可能な宇治川の河川敷に位置し、驚くほどの近さで宇治川を感じることができる空間で美味しいお茶やスイーツを頂けます。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

所在地:京都府宇治市宇治蓮華5-1

営業日時:10:00-17:00 不定休

Photo: Yasuhiro Nakayama